肉を柔らかくジューシーにする調理法①
こんにちは!
突然ですが皆さん、肉を焼くと、縮みませんか?硬くなりませんか?そして、食べるとパサパサしませんか?
私は肉を焼くのが、とても苦手でした。
高火力で素早く焼いたほうがいいのか、低火力でじっくり焼いた方がいいのか、はたまた初めは高火力で焼いて、後は低火力でじっくり焼けばいいのか。
なかなかいい焼き方が見つけられませんでした。
でも、肉がそんなふうになってしまうのには、ちゃんとした理由があったんです。
その原因を知り、根拠を持って対策を立てることで、安めの肉でも柔らかくジューシーに仕上げることができるようになりました。
しかも、意外に簡単にできるんですよ。
今回は、その原因と対策を紹介したいと思います。
1.肉が硬くパサパサになる理由は?
1.肉が硬くパサパサになる理由は?
加熱すると肉が硬くなるのは、食肉の筋繊維のタンパク質が、加熱により収縮し固まる性質があるからです。
拳を握ると、腕の筋肉が収縮して硬くなりますよね。
それが、フライパンの上で起きていると考えて下さい。肉がカッチカチやぞ!って言うてます。
またタンパク質が熱によって固まる様子は、ゆで卵をイメージするとわかりやすいと思います。
そして、パサパサになるのは、水分が流れ出てしまうからです。
食肉は、質量の約70%が水分で、約20%がタンパク質でできています。
ほとんど水分でできているのに、なぜ肉の表面から水が溢れ出ないのかというと、それは分子レベルでタンパク質と水が結合しているからです。分かりやすく言うと、”タンパク質と水が手を繋いでいる状態”にあるということです。
しかし食肉を加熱すると、タンパク質が変性して、水分子との結合が解けてしまいます。つまり、タンパク質側の手自体が無くなってしまうので、水と手を繋いでいられなくなるわけです。
その結果、水分は肉を離れて流れ出てしまいます。
しかも、このとき一緒に美味しい成分も流れ出てしまうんです。いわゆる肉汁が出てしまっている状態です。
こんなふうにして、硬くてパサパサな肉ができあがってしまうわけなんですね。
私は、安い肉は硬くなるもんだと思い込んでいましたが、そんなに単純な話ではないんですね。
はい、では今回はここまでにします。
次回は、肉を柔らかくジューシーに保つ方法を考えていきます。
では、また次回!
〈参考資料〉
◯サントリーのエコ活
https://mobile.suntory.co.jp/eco/teigen/jiten/science/11/?transfer=pc_to_mobile
◯名古屋学芸大学 管理栄養学部 HP
https://nutrition.nuas.ac.jp/tips/000068.html
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