『スパイスの選択』このカレーには、どのスパイスを入れたらいいの?

目指せスパイスマスター!

スパイスカレーを作るとき、どのスパイスを入れるといいか悩んだことはありますか?

具材は変わるけど、スパイスはいつも同じものを使っている、なんてことはありませんか?

今回は、私なりのスパイスの選び方を紹介したいと思います。

①スパイスの役割

②スパイスの選び方

③最後に

①スパイスの役割

スパイスには、基本的に4つの役割があります。

・色付け

辛味付け

香り付け(臭み消し)

(・防腐)

※4つめの防腐効果は、保存技術が進んだ現代社会ではあまり重要視されていませんので、今回は割愛します。

スパイスの種類によって、そのメインの役割が変わります。

例えば、ターメリックは、色付けがメインで少しの香り付けをします。

また、クミンは、香り付けがメインで、色はほとんど付けません。

でも、カイエンペッパーは、色付けと辛味付けがメインで、やや香り付けもしてくれます。

こんなふうに、スパイスによって、強く出る役割と弱く出る役割があります

いろいろなスパイスの役割については、こちら(過去記事)を参考にして下さい。

②スパイスの選び方

実際に使うスパイスは、作りたいカレーの色、辛味、香りの大体のイメージを頭の中に浮かべながら、決めていきます。

トマトやヨーグルト、玉ねぎの炒め具合など、
使う材料も香りや色に影響があります。

具体的にどのようにイメージすればいいかというと、

①色…黄っぽく仕上げたいならターメリック、赤茶色に仕上げたいならパプリカかカイエンペッパー、白っぽく仕上げたいなら、その3種は使わない。

②辛味…唐辛子の辛さを加えたいならカイエンペッパー、そこに爽やかさを加えたいなら生の唐辛子、痺れなら青山椒、後を引く辛さなら胡椒、辛味を加えたくないなら、使わない。

☆ちなみに、パプリカは辛味なしで唐辛子の香りと赤い色をつけることができます。逆に、色をつけずに唐辛子の辛味をつけたいなら青唐辛子を使います。

③香り…香りは使う材料(肉や野菜や出汁)によって変えます。

材料には、それぞれマッチするスパイスがあります。(過去記事)それを基準に選ぶと間違いないと思います。

私の場合、自分が好きな料理をスパイスカレー化することが多いです。

例えば、粕汁をスパイスカレー化したいと思ったら、酒粕のいい香りを邪魔しないスパイスを選びます。

かといって、香りが少ないスパイスを選ぶわけではありません。あくまでもカレーですから、ご飯が進むような香りを目指します。

あのスパイスの香りと系統が似ているな、とかあのスパイスの香りと相性が良さそうとか、より良い香りになるような組み合わせ方をイメージしたり、実際に嗅ぎ比べながら決めていきます。特に予備知識の少ない新しいスパイスを使うときなんかは、ひたすら嗅ぎ比べます。

ちなみに、粕汁カレーの場合はどんなイメージをするかというと、「クローブが良く合うのでは?それと、折角の白色なので、色のスパイスは使わないようにしよう。そして辛味は胡椒の辛さを少し加える程度にし、皿に盛ってから、一味を振りかけるといいかな。」というふうな感じです。

③最後に

こんなふうに観点を決めて、考えながらカレーを作っていると、知らないうちに多くのスパイスの使い方が身についていき、扱えるスパイスの種類や使い方の幅が広がっていきます

その経験は他のスパイス料理にも役立ちますよ。

参考にして頂ければ幸いです。

 

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