算数の話〜九九を覚えるのが苦手な子のために〜

※今回は、カレーとは関係のない算数の話です。

2年生のお子さんをお持ちのご家庭では、今算数の宿題に「かけ算の九九」を覚えるという課題が出されているのでは無いでしょうか。

私は専門科目が算数で教科研究していましたので、もちろん子どもたちに九九を教えたことがあります。

そしてその度に『九九を覚えるのが苦手』な子たちに出会います。

今日は、そんな子どもたちのために、九九を覚えることができる方法をいくつか紹介したいと思います。

①九九を覚えるのが苦手な理由

小学校では、九九が書かれたカードや表を使って、

「ごいちがご、ごにじゅう、ごさんじゅうご…」

と、唱えて覚える方法をメインに指導されます。

でも、

発音が苦手、

見て覚える方が楽、

書いた方が覚えやすい、

法則性を見つけて理解した方が覚えやすい、

など唱える以外の方法の方が覚えやすい子がいます。

学校からは、九九を唱える宿題が出されることが多いですが、唱えて覚えるのが苦手な子には、毎日「できない」を感じる苦行を強いていることになります。

もっと効率の良い方法があるなら、唱える方法よりそちらを優先した方がその子のためになるはずです。

また、そのことを担任の先生に伝えれば、その子の特性を理解してもらえるので、宿題について配慮して貰えたり、学校でも嫌な思いをしたりすることが減らせると思います。

②唱える以外の九九を覚える方法

【書く】

唱えるより、書いて覚える方がいい子には、『百ます計算』をオススメします。

縦×横で記入します

百ます計算は、上記のようなものです。覚えるときの頭の中は、「6×3は18」または「6と3で18」というイメージになります。

学習の仕方は、

5の段の順番通り→5の段の逆順→5の段のばらばら

というふうに、一つの段を覚えて、どんどん段数を増やしていくと良いです。

覚えていないものだけや逆さ九九やバラ九九にも対応できます。

【いろんな法則から覚える】

九九の表には、いろんな法則があります。それを利用して覚える方法です。

こういう表になったものを使います

◯偶数の段は、一の位は「0、2、4、6、8、」が規則的に並ぶ法則

例)6の段

6、12、18、24、30、36、42、48、54

 一の位→6、2、8、4、0、6、2、8、4

 6×0=0を1番初めに入れれば、

 「06284」を繰り返す法則が見つかります。

さて、2の段では?4の段では?

◯1の段と9の段を足すとちょうど「何十」になる法則

例)1の段 1、 2、 3、 4 …

  9の段 9、18、27、36 …

 足すと、10、20、30、40 …

この法則は、2の段と8の段でも、次の3の段と…あとは自分で探してみましょう!なんて伝えると子どもは、飛びついて探し出します。

9の段は十の位と一の位を足すと覚えやすい法則

 9の段 9、18、27、36 … 十の位+一の位は?

→0+9、1+8、2+7、3+6、あら不思議!

◯×1した数と×9した数字を足すと法則

 例)3の段

 3、6、9、12、15、18、21、24、27

 3+27、6+24、9+21、12+18、15+15

全部、30になる。他の段は?

◯表の左上から右下に線を引くと、数の並びが線対象になっている法則

赤線にそって折ると、同じ数同士が重なります。

③さいごに

紹介したものの他にも九九には、いろんな法則が隠れています。

唱えて覚えるのが苦手かな?

と感じたら、百ます計算や法則の覚え方をぜひ試してみて下さい。

 

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