20皿目 ヨーグルトパワー!『柔らかチキンのサラサラカレー』

煮込み時間がたったの5分で省エネ!

今回のレシピは、日頃感じているチキンカレーに対する不満を解消するために考えました。

その不満とは、

“味を染み込ませつつ、食感を残すことが難しい”

ということです。

短時間の煮込みだと、食感は残るが味が染み込まず、

長時間の煮込みだと、味は染み込むがほろほろに崩れてしまいます。

すごくバランスが難しいなと感じています。

そこで、味が染み込み、食べ応えがある柔らかい肉を短時間で仕上げる調理方法を考えてみました。

それが、肉を『マリネ』する方法です。

マリネとは、ヨーグルトや酢などの低phの液体に、食材を漬け込む調理方法です。

マリネの効果は、

◯肉柔らかくする

◯味を染み込ませる

という今回の不満を一気に解決できるものです!

ではもう少し、マリネについて詳しく見ていきましょう。

マリネするとなぜ肉が柔らかくなるのでしょうか?

それは、酸性のマリネ液には、

・筋繊維を緩ませ、できた隙間に水分が保持させる効果

・コラーゲン(固い)のゼラチン(柔い)化を進める効果

があるからです。

煮込んだ肉とマリネした肉では、全然違う種類の柔らかさですが、マリネした肉は、食感がしっかりしていて、肉を食べた!という感じを得ることができますよ。

味が染み込むのは、水分に溶け込んだ塩分やヨーグルトや酢などの味が、肉の内部で保持されるからですね。

ヨーグルトや酢は、カレー自体にもコクや酸味を加えてくれるので、とてもありがたいですよ。

では、実際に作って行きましょう!

【材料 4皿分】

◯マリネの材料

・鶏もも一枚…唐揚げサイズに切る

・ヨーグルト…大さじ2

・塩…小さじ1/4

・にんにくチューブ…2cm

・しょうがチューブ…2cm

・ガラムマサラ…小さじ1

◯カレーの素の材料

・玉ねぎ…1玉 スライス

・トマト缶…200g

・クローブ、シナモン…1つずつ

・ターメリック、パプリカ…小さじ1ずつ

◯スープの材料

・水…400ml

・鶏出汁の素(無塩)…大さじ2

・塩…小さじ1

・砂糖…小さじ2

【作り方】

①袋にマリネ液の材料を入れて混ぜる。

混ぜて均一にします。

②袋にカットした鶏肉を入れて、マリネ液が全体に回るようにして、一晩から二晩の間冷蔵庫におく。

おいしくなーれー

③フライパンに油大さじ4(分量外)と、クローブ、シナモンを入れて、弱火で、シナモンから泡が出るまで加熱する。

プクプクしています。

④玉ねぎを入れて、中火の強で、香ばしい香りがするまで炒める。

この香ばしさがカレーの味の一部になります

⑤トマトを入れて、中火で、酸っぱい香りが無くなるまで炒める。

酸味を水分と一緒に飛ばします

⑥火を止めて、トマトの上に、ターメリックとパプリカを乗せて、混ぜ合わせる。

ガラムマサラには含まれていない、
色のスパイスを追加します。

⑦マリネ液ごと鶏肉を入れて、中火で、肉が白くなるまで炒める。

熱することでマリネ液内の
ガラムマサラの香りを引き出すイメージ。

⑧スープの材料を入れて、一度沸騰後、5分ほど煮込んで、出来上がり。

全体が均一なバランスになり、鶏肉に火が通ればOK!

【完成のひと皿】

肉はとても柔らかいですが、煮込んだ肉では味わえないしっかりとした肉の食感があります。食べ応え抜群!

さて、このレシピのスープの材料をココナッツミルクや豆乳などに変更しても、美味しく仕上がりそうです。お試しあれ!

〈参考HP〉

・あまから手帖『マリネの効果』

 

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