簡単!スパイス選びの方法

スパイス選びの基準ってあるの?

スパイスカレーを作るときに、
スパイスは適当に選んでいいのでしょうか?

いえいえそんなことはありません。

今回は、スパイス選びの基準についてお話します。

基本の3スパイス

初めてスパイスカレーを作るときに、
水野仁輔さんの著書『3スパイス&3ステップで作る はじめてのスパイスカレー PIE International』によると、

①コリアンダー
②ターメリック
③カイエンペッパー

の3つのスパイスを基本にすればよいと紹介されています。

なぜこの3つなのでしょうか?
クミン、カルダモン、シナモンの3つではダメなのでしょうか?

ダメなんです。それにはちゃんと理由があります。

スパイスの4つの役割

その理由は、スパイスの役割を考えるとわかりやすいです。

スパイスの基本的な役割は4つあります。
①香りをつける
②色をつける
③辛味をつける
④肉類の臭みをとる
(参考:武政三男『スパイスの科学』河出文庫)

この役割と、選ばれた3種類のスパイスを照らし合わせると、
①香りをつける → コリアンダー
②色をつける → ターメリック、カイエンペッパー
③辛味をつける → カイエンペッパー
ということになります。①②③の役割がしっかりと押さえられていますね。
(④に関しては、臭くない肉を使えば問題ありません。)

先ほど例に挙げた、クミン、カルダモン、シナモンでは、
①香りをつける → クミン、カルダモン、シナモン
②色をつける → なし
③辛味をつける → なし
こんなふうになってしまいます。効果的な使い方とは言いにくいですね。

その他、手に入りやすさや価格面も考慮されて、この3つのスパイスが選ばれたと思われます。

カレーを作るときのスパイスの分類

カレーを作るときは、3つの役割でスパイスを分類すると便利です。

①香りのスパイス → コリアンダー、クミン、カルダモン、シナモン・・・
②色のスパイス → ターメリック、カイエンペッパー、パプリカ・・・
③辛味のスパイス → カイエンペッパー、ジンジャー、ペッパー、花椒・・・

こうしておけば、スパイス選びに迷わずに済みます。

例えば、


「香りは、コリアンダーとクミンとカルダモンとオールスパイスで、
色は、ターメリックとカイエンペッパーで、
辛味は、カイエンペッパーで」
という感じです。

3つの組み合わせを変えるだけで、いろいろなスパイスカレーを作ることができますよ。

 

少ない種類のスパイスで作れるスパイスカレーを紹介している本もたくさんあります。

こちら、おすすめ図書です⤵

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

トマト缶とクエン酸

次の記事

香料の話