カレーのストライクゾーン

うわ!このカレーめっちゃ美味しい!ほら、食べてみて!あれ?何その顔?

今回は、「野球と同じようにカレーのストライクゾーンは人によって違う」というお話です。

ある日、酸味を効かせたトマトカレー(上に写真)を作りました。私にはすごく美味しく感じられたのですが、いつも大概のカレーを美味しいと言ってくれる嫁には、いまいちウケがよくなかったんです。

それで『カレーの好みは、人によって違う』ということを改めて感じさせられました。

昔、こんなことがありました。

仕事でたまたまカルビーの社員さんと話す機会があって、私は昔から気になっていた疑問について質問しました。

「なぜかっぱえびせんのカレー味を出さないんですか❓」

エビとカレーが合うのは周知の事実で、かっぱえびせんのカレー味が発売されれば、一生やめられない、止まらないはずだと思っていたんです。

でもカルビーの社員さんの返答は、

カレー味は人によってイメージが違いすぎるので、どうしても食べた人の中に『あれっ?』と思う人がいるので、商品にするのはすごく難しいんです。」

というものでした。

そのときは、「そんなものなのかなぁ」程度に思っていたのですが、今では年齢を重ねてカレー経験値が上がったので、すごくよくわかります。

私が思うカレー味は、他の人が思うカレー味とは、ほとんどの場合ズレがあるんです。

なぜなら、カレーの経験の仕方が絶対に違うからです。

例えば、昔から生き残っているカレールー界のレジェンド、『ククレカレー』や『バーモントカレー』なんかでも、100%の人が美味しいと思うことは無いと思います。

カレーのストライクゾーンは人によって違います。

でも、自分が作るからには、自分も美味しい、食べてくれた人も美味しいと思ってもらえるようなカレーを目指したいですね。

だって、ストライクゾーンの広さや場所は違っても、重なる部分は必ずあるはずですから…。今後も前向きに研究していきたいなと思いました。

今日は、ちょっと見失いかけていた自分の目指すカレーの方向性を、改めて確認することができました。嫁よ、ありがとう。

 

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